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 パリで模型お披露目へ

 初の国産小型ジェット旅客機計画が、助走に入った。三菱重工業は経済産業省の支援を得て、18日から始まるパリ国際航空ショーでジェットの模型を「お披露目」する。政府には、航空産業を欧米の「下請け」から脱却させたいとの悲願がある。しかし、事業費は巨額にのぼり生産にこぎつけられる保証はない。「離陸」できるかどうかは、パリでの評価にかかる。

 「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」と名付けられたジェットは、03年から研究を開始、2012年の就航をめざしている。

 座席数が70席前後と90席前後の2種類がある。機体の30%に日本が得意とする炭素繊維複合材を使って軽量化し、燃費を大幅に改善する。生産が決まれば、富士重工業など国内他社も生産に加わる見通し。エンジンは外国メーカーから選ぶ。

 巨額の開発費がかかる旅客機の場合、模型などを航空会社に示して受注の見通しをつかみ、事業化を判断する。パリで公開するのは客室を再現した原寸大の模型だ。政府は現地で航空各社の幹部らを招いたレセプションを開き、MRJの性能をアピールする。

 三菱重工は秋に価格などを決めて航空各社に提示。そのうえで来春に事業化するかどうか決断する。経産省の片瀬裕文・航空機武器宇宙産業課長は「国内で旅客機本体をつくる最後のチャンス」と話す。

 65年に就航した国産プロペラ旅客機YS11は、三菱重工など国内6社と政府が出資する特殊法人が開発・生産した。だが海外販売が軌道に乗らず、360億円の赤字を残して74年に生産中止。以来、国内メーカーは欧米の旅客機の部品製造には携わっても、本体の生産には踏み込めない。

 MRJの開発費は1200億円程度。ただ、総事業費は3000億円とも4000億円ともいわれる。経産省は400億円程度を負担する考えだが、三菱側からは「残りすべてを1社で負担するには、リスクが高すぎる」との声が漏れる。銀行、商社などから資金拠出を仰ぐ枠組みも浮上しているが、打診を受けたある企業は「需要がはっきりしない状況では、応じられない」と慎重だ。

 三菱側は350機の受注確保がぎりぎりの採算ラインとみて、内外の航空会社20~30社に働きかけをしている。70~90人乗りの小型機市場は、カナダ・ボンバルディアとブラジル・エンブラエルの2社がほぼ独占してきた。今後20年で5000機の需要が見込まれるものの、中国やロシアのメーカーも参入する意向で、競争は激化しそうだ。

(2007年06月17日13時38分『asahi.com』)

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